将棋のプロ棋士で駒落ちが一番強いのは誰ですか。
アマ名人と角落ち100番勝負をしたら一番高い勝率を残せるのは誰でしょうか。
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数年前、将棋世界で立て続けに駒落ちがあった頃の話をもとにお答えしますが、最強はやはり羽生善治名人のようです。
やはり羽生の圧倒的実力は駒落ちでも変わらないようです。
対抗は、木村一基八段で、特に角落ちは棋風の相性もあり強く、当時既に「角落ち上手なら羽生の次に強い」と言われていました。
今でこそA級棋士ですが、当時はまだB級Ⅱ組であったにも関わらずこの評価を受けていたことからも強さがうかがえます。
さらに凄いのは、先崎学八段相手に交互に角落ち上手を持つ10秒将棋10番勝負で、何と7勝3敗(下手全勝上手2勝)の成績をあげています。
その木村八段も、当時コンピュータ将棋選手権で優勝した激指に角落ちで敗れたのですが、同じ角落ちで勝った渡辺明竜王も強そうです。
あとややイレギュラーですが、神吉宏充六段はプロ名人に飛車落ちで勝ったアマに、二枚落ちで勝ったという伝説があります。
本人曰く「アマチュア時代が長かった(奨励会入会が19歳)ので相手の嫌な手がわかる」とのこと。
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先崎八段によると、神吉宏充六段の駒落ちの上手はとんでもないようです。「僕が緩めずに二枚落ちでいい勝負の相手に神吉六段は六枚落ちで勝つのである。しゃべりを許すともっと強くなる。すぐに詰みそうな王が神吉の手にかかると魔法のようにするすると逃げ出していく」下の人が書かれているように、アマの考えが分かるので「ここまで読めない」という見切りが抜群なのだそうです。
昔で言えば、升田幸三実力制第4代名人と花村元司九段が強いと思います。
升田さんの本で「稽古将棋にある会社に行ったとき、社長に「遠慮しないで下さい」と言われ、飛車落ちや二枚落ちだった手合いが数ヶ月で六枚落ちになった」と書いてあった記憶があります。
花村九段は元真剣師ですから、裏技もあります。盤の側面を駒でたたいているとあら不思議。花村陣の歩がちょっとずつ進み、盤面がいつの間にか変わっているという技。それを気にした相手が盤面を見据えていると、「持ち駒は」と聞かれ盤を見ながら手のひらを開けて花村に見せると、ひょいと取って自分の駒として使うとか。
ただ、例えば将棋世界に棋譜が残るとすれば、勝つために手段を選ばない手や花村さんの裏技は使えなくなるので(羽生さんがハメ手を指しても「勝負に辛い」とされて神吉さんが同じ手を指すと「手段を選ばない汚い手」と言われそう)羽生さんが有利だと思います。
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先崎学八段です・・・。
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木村一基八段といいたいところですが、
やっぱり羽生名人!
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