将棋の永世とは何なのですか?羽生は一番強いのでは無いのですか?
羽生より強い人がまだいるという事なのですか?
将棋のやり方は知ってますが、将棋の世界をよく知りません。
素人向けに教えて下さい。
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「永世」というのは同一のタイトルを一定年数保持した棋士に贈られる「称号」です。
タイトルを長年保持したわけですから、「永世称号」を持っている棋士は皆強い(強かった)人ばかりです。
そういう意味では棋士の強さを計るバロメータと言えなくもありません。
7大タイトル全てに「永世称号」があります。
獲得条件はタイトルごとに微妙に違うのでここでは割愛します。
また、名人の場合は「○○世名人」(次に永世名人資格を得た人は「二十世名人」になる)、
王座の場合は「名誉王座」となります(主催者=日本経済新聞社が囲碁の「名誉王座」に合わせた為)。
ちなみに、タイトルではありませんが、NHKでやっている「NHK杯TV将棋トーナメント」にも
「名誉NHK杯」という永世称号(?)があります(10回優勝、今現在該当者はなし)。
「永世称号」は基本的に現役時には名乗らず(大山康晴「十五世名人」、中原誠「十六世名人」など、一部例外もある)、
引退した後に名乗ります(なので引退された米長邦雄は「米長邦雄永世棋聖」と呼ばれます)。
羽生名人は「永世竜王」以外の6つ(の資格)を既に持っていて、しかも今期の竜王戦で竜王に復位すれば
「永世竜王」の資格も得ることとなり、史上初の「永世7冠」が誕生します。
また、現竜王の渡辺明も、今期も防衛すれば「永世竜王」の資格を得ます
(「永世竜王」の条件は連続5回or通算7回)。
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永世という称号についてご説明申し上げます。
江戸時代は将棋にも家元制度がありました。名人を名乗れるのは家元家に生まれた人だけで,そうでなければ,いくら強くても名人とは名乗れませんでした。天野宗歩は実力十三段といわれながら,家元家の生まれではないので名人位とは無縁でした。
しかし,将棋の世界では,その後家元制度が廃止され,強い奴が名人を名乗る実力名人制に移行します。ちなみに,家元名人は確か11世までありました。このとき,実力名人位を通産5期獲得した棋士は,引退後も家元名人に続いて12世名人,13世名人…を名乗ることを許されたのです。これが永世名人制度です。
ちなみに,通産5期名人位を獲得していなければ,「元名人」と名乗ることは許されますが,**世名人となのることはゆるされません。ちなみに14世永世名人は木村さん,15世は大山さん,16世は中原さん,17世は谷川さん,18世は森内さん,19世は羽生さんです。
これをまねて,他のタイトルでも何期か通算して獲得すると永世**を名乗れることとなりました。
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将棋の強さは対戦して決めます。
一番強い人を決めるために、トーナメントを実施して優勝した人が一番強い、ということになります。
しかし、そのようなトーナメントがいくつもあり、毎年実施されています。複数あるので単純には最強が決まらないんです。
トーナメントでもとくに大切なのがタイトル戦です。
将棋のタイトル戦というのは、挑戦手合いといい、最初のトーナメント優勝者、あるいは前年タイトル保持者が、トーナメント優勝者(挑戦者)と対戦し、その年のタイトル保持者を決めます。
このタイトル戦が将棋界には7つあり、羽生は一時はすべて制覇した時期もありましたが、その後はそうではありません。
しかし、その過半数を取ることが多く、羽生は最強の将棋棋士とされています。
永世称号というのは、特定のタイトルを何度か維持すると、名誉として与えられる、引退後に名乗ってもいいとされる称号です。
羽生は、7つの名誉称号のうち、6つを取得していますが、いま期待されている7つ目が永世竜王ということなんです。
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例えば永世名人だと、タイトルを5回とると永世を名乗る資格ができます。
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