図は第21期竜王戦第6局、羽生対渡辺の変化図です。(手番は先手)
将棋世界には△8六歩に対して、▲同歩とありますが、▲6五歩と銀を取られた時の、後手番の攻め方が分からないのですが、どうでしょうか?
|||
これは、将棋世界で説明してくれてもよさそうな変化ですよね。
なにせ銀得するんですから。
ちょっと考えてみました。
▲6五歩と銀を取ると△8七歩成▲同金△6五桂までは、必然でしょう。ここで▲7六歩とおとなしく指す手と▲7六銀と立つ手が考えられます。
▲7六歩と受ける手は、△7七桂成と指されどちらでとるか迷うのですが▲7七金左と取るといったん△8四飛と回られて、歩切れが痛く△8八歩等も残っていて先手が大変そうです。
同様に▲7七金右も△6四飛と回られたときに歩切れが痛く、後手ペースの展開です。(この時点で後手の桂損ですが、先手は歩切れの上 陣形も薄く指しにくい気がします。
というわけで△6五桂には、▲7六銀と立つ手が考えられますがここで△5七歩という感じで後手の手が続きそうな気がします。
(局面図)以下▲5九銀あたりでしょうけど△4九角とかいろいろ細かく手をつないできそうな気がします。△4四飛とか△8四飛とかも先手で利くので、振りほどくのはなかなか大変かと思います。
先手は、駒得を活かして受けきりたいところですが後手の陣形は非常に固く △7一歩の底歩もきくし 先手の飛車先がのびていないこともあり思い切った攻めにでれそうな気がします。こう考えてみると先手は怖くてさせなかったのではないでしょうか?
|||
▲6五歩には、△8七歩成▲同金△6五桂とします。
後手は瞬間的には銀損ですが、先手は△6五桂に対して銀を逃げることはできません(△7八角があるため)。
後手が角銀を手持ちにすると、△4九角と打って次に△5八銀や△2七銀とする狙いがあり、先手の陣形が悪いので攻めが続きそうです。
0 件のコメント:
コメントを投稿