渡辺竜王は、竜王だけは強いのですが、他のタイトルは取るつもりがないのでしょうか?
たしかに大変だとは思いますけど。
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前回もそうでしたが、今回の竜王戦の強さは尋常ではありませんでしたね。順位戦や王将戦リーグや棋王戦トーナメントなどで格下にころっと負けるふがいなさと、今回の強さを見くらべ、渡辺竜王は竜王戦だけは本気を出しているのだと確信しました。そして、ほかのタイトルももちろんとれればいいけど本気は出したくない、と思っておられるように思いました。
業界関係者から、竜王であられることで免状署名など雑務がたいへん多く、それも負担になっているのかもしれない、と聞いたことがあります。よく風邪をひかれるようですし、体力的に少し不安があるのかもしれません。全棋戦で本気を出すと身が持たないし、本気をだしすぎると秘密の研究内容を披露してしまうことになると思われているのではないでしょうか。それなら、一番賞金額がいい竜王戦だけ頑張ろうというのもひとつの手でしょう。いかにも実戦的というか合理的実利的な現代棋士という感じがします。
もう少しお子さんが成長して子育ての負担が減ると、まんべんなく本気が出せて、全盛期を迎えられるかもしれませんね。大山名人も30代から全盛でしたが、同様の道を歩むような気もします。上の世代(羽生世代)が衰えてきていて、同世代(山崎、阿久津、橋本)の伸びがいまいち、さらに下の世代も数はいるけどいまひとつということで、なんだか大山名人の時代と似ているような気がします。あと5年ほどで渡辺竜王の天下。そこから(大山に対する中原のように)24歳ぐらい下の棋士がでてくるまで長い長い渡辺時代が続くのでは? 問題はその時代まで現在のような形でプロ将棋界が存続しているかどうか…ですね。
補足:竜王戦に限って言うと、ちょっと止められそうな棋士が見当たりません。深浦王位や久保棋王を苦手にしているとはいわれますが、竜王戦の土俵では負けることはなさそう。ここ1、2年内であれば羽生名人がストッパーになれそうな気がしますが、数年以上たつと羽生名人も衰えて、渡辺竜王がより伸びるような気がします。同世代はもちろん、下の世代に有力棋士はいないようだし、いま奨励会にいるかあるいはこれから入ってくるくらいの世代が急成長して立ち向かうまで連覇が続くかもしれませんね。あるいはプロ棋界が10年内くらいに完全崩壊して、最後の竜王ということになるのかもしれませんよ。
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渡辺明は強い!決して竜王戦だけではありません。
渡辺竜王が竜王の防衛をするため、他の棋戦は手を抜いている?
考えられない!ありえない。
もし、そうであるなら渡辺は現役棋士最強で羽生など屁のような存在
ということである。
渡辺竜王の収入は7000万くらいで5000万くらいが竜王戦の収入だ。
竜王でなくなれば、収入は2000万以下に下がる。
もし、竜王を守り抜く絶対の自信があるならそれでもいいが、相手は羽生
などの非常に強い棋士もいる。
当然、負ける可能性もあるので、他の棋戦で勝てるときに勝っておかないと
負けたときに厳しいことになるだろう。
渡辺は非常に勝率が高く、今期も0.735で全体の2位。
通算でも0.6789でトップ棋士連中の中では羽生、木村に次ぐ3位。
ここ5年では0.657で羽生の0.663とほとんど差がない。
非常に強い棋士だ。
タイトル戦の予選にはここで負けたら終わりという対局が結構ある。
それを突破するのは運も必要だろう。
実際、羽生名人も去年の竜王戦の時に言っていた。
「竜王戦の予選を突破するのは大変で、来年も挑戦できるとは限らない。」と
もし、渡辺竜王がタイトル戦の予選を突破してくると、挑戦者では最強棋士となるだろう。
近い将来二冠、三冠もありえるだろう。
補足
羽生名人が来年か再来年で竜王になれなければ、もう永世竜王は無理だ。
天才羽生も歳には勝てん!
来年あたりで羽生がくる!
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羽生は、自分に近い実力の相手にも安定して強いですが、特に格下にはほとんど負けません。
渡辺竜王には、そういう安定感がないので、まだ羽生のように棋界を席巻することができないのではないでしょうか。
かつて、羽生全盛期に活躍した森下が羽生に弱いというだけで、ほかの棋士には圧倒的に強くても、タイトルをひとつも取れなかったことは、苦手を作らないことが棋士にとって大切なことであることを示していると思います。
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