将棋に関する質問です。
つい最近将棋を始めまして、プロ著作の書物などを読みマイペースで勉強しています。
以前までは趣味といえば麻雀でしたが、このゲームは運の要素が大きいため、確実に自分のほうが技術的に上なのに負けてしまう歯がゆさがあり、非常にストレスのたまるものでした。
その点将棋はすばらしいですね。
「強いものが必ずかつ」というところに魅力を感じます。
将棋を覚える過程でいろいろと疑問点が沸いてきたので質問させてください。
箇条書きで記します。
1、最強将棋ソフトとプロが指してプロが勝利したという記事を1年ぐらい前に見た覚えがあります。そのCPUは1秒間に何万手もよめるそうですが、いくらなんでも人間にそんな芸当以上のことがができるとはとても考えられません。しかし人間が買ってしまった。いったいプロの強さというのはどういったところなのでしょうか?
2、「強いものがかつ」というのが将棋の魅力だと思うのですが、だとするとプロの実力評価で「勝率」という評価の仕方がよくわかりません(なんていえばいいのかな・・・)。羽生さんでさえ(プロ棋士というとこの人ぐらいしか存じません・・)負けることがあると聞きます。「強いものが必ずかつ」というのが真だとすると、羽生さんは強くなったり弱くなったりするということですか?はたまた将棋でも多少の運がはらんでくるということでしょうか?でもアマチュアがプロと指しても、100回やって一度も勝てないんですよね・・・?うーん・・・よくわからない・・・
3、将棋は人気が低迷気味だそうですが、その理由はいったいどういうところにあると思われますか?
4、将棋の勉強方法を教えてください
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1⇒ボナンザvs渡辺竜王の話ですね。まずボナンザというソフトの特徴は『全幅探索』という手法でして、要はしらみつぶしにバーっと片っ端から手を検索して、ボナンザの計算方法でもっとも期待値の高い手をさしてくるわけです。ちなみに速度は1秒間に400万手です。
確かにボナンザが負ける要素が見当たらない感じがします。しかし1秒間に何万手を読むといっても、実際その読みは結構浅いんです。「広く浅い」のがボナンザ「狭く深い」のが竜王、そしてその「狭い領域」が相手の急所になっている場合が多いのです。これがプロの能力なんです。相手の急所を見極める力。これを「大局観」といいます。竜王ともなればこの眼力は怪物級です。
しかし逆に早指し将棋の場合は、その1秒間に400万手の能力が生かされ、ボナンザが勝ってしまうことがけっこうあります。「力技」と形容されます。あと「詰み手順探索」だけを言えば、既にプロよりボナンザの方が早いです。原理上ボナンザは一瞬で見つけられますから。
コンピューター将棋と人間との違い、一言で言えば中盤までの「構想力」でしょうね。一般的に序盤・中盤は人間の方が強く、終盤はCPUの方が強いと言われています。つまり人間側は終盤に差し掛かるまでに形成を自分のほうに大きく持ってきて、あとは惰性で勝つというのは対CPU戦術です。予断ですが、ボナンザを起動していたCPUでの棋力は渡辺竜王曰く「奨励会3段レベルかそれよりちょっと上」だそうです。わかり易く言えば新人プロの棋力があるかないかぐらいだそうです。もちろんそれでも常人からしたら鬼のような強さで、アマチュアではまず勝てないといっていいでしょう。
コンピューターのバイト数がもっと向上して、テラバイトなんてのが出来たら、さすがにプロでも負けそうな感じがします。
2⇒おっしゃるとおりです。プロぐらいになると、互いに幼少期は神童と呼ばれただけあって実力は拮抗している場合が多く、序盤の線形の違いなどで負けたり勝ったりとバラける場合が多々あります。しかし羽生と新人プロが10回やったら、恐らく最低でも8回は羽生が勝ちそうです。あくまで予想ですが。
同様にアマとプロとが100回やったら、確かにもしかしたらアマが勝つこともあるかもしれませんが、9割無理でしょうね。将棋が強いといってもしょせんアマはアマ。アマ名人は大体奨励会1級ぐらいの棋力に相当するといわれています。しかし奨励会(プロ育成機関)6級⇒5級⇒4級⇒3級⇒2級⇒1級⇒初段⇒2段⇒3段⇒プロ(4段)⇒5段・・・という順ですから、いかにプロというのが怪物かが見て取れます。
結論、1手目から終局まで完全によめる棋士がいないように運の要素もあります。
3⇒上気した様々な記述からわかるように、イメージ的に将棋は「天才にしか出来ないゲーム」というがありそうです。みんなやるまえから挫折してしまうという印象が私にはあります。そして将棋はかなり頭をつかうので、そもそもそんな頭使うような面倒くさいゲームなんてやりたくたないというのもあるようですね。
4⇒私的に手筋を覚えたほうがいいと思います。よく詰め将棋をやれといわれますが、詰め将棋というのは終盤力に重要なトレーニングであって、序盤・中盤が稚拙なのにそればかりやってもはっきりいって効率がわるいと自分は思います。麻雀でも両面でリーチをかけろとか良い形の作り方とかいろいろあると思いますが、感覚的にはそれとほぼ一緒です。将棋も形のゲームです。数字のゲームではないので、そういった自身が有利になりやすい手筋を多数覚える。同時進行で何でもいいですので定石形を一つおぼえるのがいいと思います。もちろんその定石は強い人には通用しないような古いものもありますが、覚えることに意義があるので覚えてください。初心者には棒銀が一番わかりやすいかもしれません。ただ私的には4間飛車戦法をお勧めします。
最初は負けてばかりだと思います。しかしいろいろ覚えていくうちに自身で応用も出来るようになります。「天才とは努力できること」羽生と野球の松井秀喜の言葉です。実は天才なんていう神々しい人はいないんです。現に羽生が昔テレビにでてて神経衰弱をしてて、一般人とあまり変わらないかんじでしたし。
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