2012年3月8日木曜日

将棋の竜王戦4戦は渡辺竜王が逆転勝ちになりましたが、なぜ投了なのか判りません...

将棋の竜王戦4戦は渡辺竜王が逆転勝ちになりましたが、なぜ投了なのか判りません。

持ち時間8時間で終わらないと投了になるのですか?

その場合、後手が勝ちですか?


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投了図の局面から

・後手玉には詰みがない。▲4一飛成などと金を取りに行っても

△2八龍と根元の金を取られると入玉されるので結局詰まない。

・ならばと先手も入玉を図っても、駒の点数が24点に満たない。

取れそうな駒は何枚かあるが、その間に同じ枚数取り返される可能性が高く持将棋は望めない。

以上の2点から羽生名人はあの局面で投了したようです。



持ち時間以内で終わらないと…

確かに持ち時間は全部使い切った時点で「時間切れ負け」ですが、

持ち時間は1分単位でカウントするので、1分未満で指した場合は「0分」とみなされます。

つまり、残り1分まで使い切っても、それ以降1手60秒未満で指せば何時間かかっても問題ないのです。



蛇足ですが、初手から全ての指し手を1分未満で指せば、消費時間「0分」になります。

屁理屈、と思われるかもしれませんが、公式記録にも「0分」と残りますし、

実際にそれをやった(しかも勝った)棋士もいます

(勝負そのものは相手もいるわけだから何時間もかかっていますが)。



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第4局のことですか?

それだったら、渡辺玉が打ち歩詰めの形になっており、

羽生玉は受けがない、ということで、

どっちにしても羽生さんに勝ち目がなかったのです。



「8時間で終わらないと」の意味がよく分かりませんが、

持ち時間が切れたらその時点で、

先手だろうが後手だろうが反則負けです。

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