2012年3月11日日曜日

将棋連盟会長の米長さんが昨年コンピュータ大会で優勝した将棋のソフトに負けまし...

将棋連盟会長の米長さんが昨年コンピュータ大会で優勝した将棋のソフトに負けましたよね。

そこで、質問です。

①米長さんは現役を引退してもう10年近くたって将棋の棋力も大分落ち込んでしまっていると思いますが、今の実力は正直どのくらいなのでしょうか?

②現役のトップ棋士(羽生さんや渡辺さん等)と、そのソフトが対戦した場合、確実にトップ棋士が勝つとは言えないほどまでにソフトは進化しているのでしょうか?

③ソフトに組み込むプログラムは、ソフト作成者はある程度強いとしてもトップ棋士達には大分劣ると思います。ソフトの指す手は、そういったソフト作成者が今までのプロの棋譜の情報をプログラムに組み込んだりしたとしても「3人寄らば文殊の知恵」的な感じで作り上げたソフトですよね、なので、さすがにソフトはいくら進化してもトップ棋士の人が作成者に加わらない限り、トップ棋士より強くなるはずはない気がすると思うのですが、この考えは間違っていますか??


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引退間際の時点で、トッププロとは比べ物にならないほど差があって、

それから10年近く経っていますから、アマ名人に勝てるかも危ういと

言えるのではないでしょうか。





米長さんも自宅で練習を重ねた結果、ボンクラーズへの勝率は5割くらい

までになったそうです。直近では4連勝していたとのこと。現役トップ棋士と

米長さんでは天と地ほどの差がありますから、持ち時間の十分長い将棋で

あれば、現役トップ棋士がかなり高い確率で(ほぼ確実に)勝つと思います。

「100%確実」かと言われると、人間がちょっとしたミスをしてしまうと、

それで終わってしまうほどソフトは強くなっています。ですから、100%とは

言えません。100回指せば、数回は負けてしまうかもしれません。

ただ、5年後くらいにはコンピューターはトッププロに追いつくと見ています。





Bonanzaが出現するまでは、作成者の棋力も重要だと思われていました。

それまでの強い将棋ソフトの作成者は皆アマ四段クラスでした。

しかし、Bonanzaが優勝した時、その作成者の保木さんは何とアマ15級。

本人は初級クラスだったのです。なので本人は強いアルゴリズムの作成は

できませんでした。しかし、Bonanza開発のすごいところは、大量のプロの

棋譜を機械学習させることで、手の善悪を自動的に学習させ、勝手に

強くなって行ったのです。

つまり、Bonanzaにしても昨日のボンクラーズ(Bonanzaのクラスター版)に

しても、プロ棋士の手をお手本に学習して行ったのです。



では「トップ棋士より強くなれるかどうか」ですが、これは将棋と言うゲームの

本質にかかわるところです。将棋と言うのは「良い手を指した方が勝つ」ゲーム

ではなく、「ミスをした方が負ける」ゲームなのです。アマチュアなどは双方が

ミスをしまくりです。そして、最後にミスをした方が負けると言われています。



コンピューターは、まだトッププロが時折見せる「神業の一手」は指せません。

これは10年経っても指せないかもしれません。しかし、人間よりも格段に

ミスは少ないのです。これから数年後には、コンピューターはトッププロに

勝てるようになっているかもしれません。しかし、これはコンピューターがトップ

プロより常に良い手が指せるから勝てたわけではなく、トッププロよりミスが

少ないから勝てた、という状況になっていると思います。



なので必ずしもトッププロより良い手が指せなくても、総合力でトッププロ

よりも強くなる、というのは十分にあり得るのです。人間はミスをする動物

ですが、コンピューターはアルゴリズムの不具合がない限り、ミスはしないのです。



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>昨年コンピュータ大会で優勝した将棋のソフトに負けましたよね。

プレマッチですよね。

本番は昨日行われ、また会長が負けてます。

http://www.shogi.or.jp/topics/2012/01/-vs-1.html


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① 総合力としては大体奨励会有段者クラス 三段リーグに参加して卒業できるかな?どうかな?…というくらい。

瞬間的な能力や大局観はかなりなもの、トップクラスと比較してどうかくらい、但し持続しない。



② 順位戦並みの持ち時間ならほぼトップ棋士必勝、何か致命的なポカでも無い限り負ける事は考えられません

但し将来的にはいつかソフトが勝つでしょう



③ ソフトが自分で学習出来るようになればわからない。(常に複数のソフト同士で戦っているようにするとか)

開発者の棋力は最終的にはかなり大きく関わってくると思います。

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